
佐吉はちょっと生意気ですが、言っていることは本当です。
「嫌なことを思い出してしまう自分」を、性格のせいだと思っていませんか。
ネガティブだから、気にしすぎだから、いつまでも根に持つ性格だから・・。
違うんです。あれは、脳がちゃんと働いている証拠です。
脳には、処理の終わっていない情報を「まだ残っているよ」と知らせ続ける仕組みがあります。
危険や不快なことを覚えておいて、次に同じ目にあわないようにするための機能です。
つまりグルグルは、脳が「これ、まだ言葉になってないよ」と教えてくれているアラーム。
ここで私たちは、たいてい間違ったことをします。「考えるのをやめよう」「もう忘れよう」とフタをするのです。
でも脳から見れば、伝えたいことが伝わっていない状態。だからアラームの音量を上げます。止めようとするほど大きくなる・・マンガの通りです。
では、どうするか。
紙とペンを出して、書いてしまう。
きれいに書く必要はまったくありません。誰にも見せません。「あの人の言い方が嫌だった」
そう書いたら、自分に聞いてみてください。「それって、どういうこと?」
「こっちの都合を考えてくれない」
「それってどういうこと?」
「私を大事にしてくれてない気がする」
こんなふうに、出てきた言葉をさらに掘っていきます。
しばらく続けていると、ふっと言葉が出てこなくなる瞬間が来ます。
そこが終わりの合図です。書き終えたら、その紙は捨ててしまってかまいません。
不思議なのはそのあとです。静かになった頭に、それまでとは全く違う考えが浮かんできます。
「……あの人も、余裕がなかったのかもな」
無理に思おうとしても出てこなかった言葉が、自然に出てくる。
フタを外して、言いたいことを全部言わせてあげたから、脳がアラームを鳴らす必要がなくなったのです。
今夜、また嫌なことが頭をよぎったら、止めようとしないでください。
紙を一枚取り出して、その思考に付き合ってあげてください。
書きまくれば、雑念は自然に去ります。
あなたの脳は、あなたが思っている以上に賢いんです。



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